マンゴーより出でてマンゴーよりも濃いマンゴープリン

幻のようにおいしかった「桃のオムレット」の感動が冷めやらぬ今。
伊勢丹デパ地下の千疋屋総本店にて同時に買ったマンゴープリンにも、大きな期待を禁じえません。

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これこれ、これです。
おいしそうでしょう?

最近、マンダリンオリエンタルのマンゴープリンを久しぶりに食べたら、うわあああ、やっぱマンゴープリンっておいしいなーと思ったんです。
なもので、旬が始まりましたしね、他のお店のも食べてみるかーっていうモチベーションで選んでみました。

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千疋屋総本店(せんびきやそうほんてん)
マンゴープリン
594円
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うんうん。
テンションあがるビジュアルですわー。

ちなみにみなさん、マンゴープリンって好きですか?
私、けっこうな歳になるまで、あまり好きじゃなかったんですよね。

中華街で食べてみたり、どこそこで食べてみたりしてみても、全然ピンとこなかったんです。
別にぜんぜんおいしくないってわけじゃないんですけどね。でも、マンゴープリンという字面から想像される「おいしそうイメージ」をいつも微妙に下回ってくるというか、んー、まあ、これなら杏仁豆腐がいいや、と思っていたんです。

そんな時代が長かったんですが、えー、東京に曙橋という駅があるんです。そこに敦煌という中華料理屋さんがありまして、そこのデザートが実に多彩で、しかもとびきりおいしいんです。

いままでずっと、マンゴープリンはいまいちだし、ゴマ団子はおいしいけど重いし、亀ゼリーはあんなだし、愛玉子はまあ別にだし……となっていた杏仁豆腐オンリー人生。
それが一旦ガラガラと崩れ落ちればフレッシュな欲望が噴出して止まりません。

というわけで…
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プリンプリンのマンゴーが鎮座して…
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可愛いラズベリーとブルーベリーが彩りを添えている…
そんな千疋屋のマンゴープリンは、私の新たな中華デザート人生に、素敵な華を添えてくれるのでしょうか。

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いただきますー。

ぐ…お、おいしい。

なんというか、テンション高く「いえーい!」って感じじゃなくて、「ぐぐぐうおお…おいしい」といった感じ。

というのも、これ、マンゴーが規格外に濃い。
あまりのアタック感に、アタマと体がついていけないくらいです。

「暑い季節だし、酸味で味を引き締めてサッパリと」みたいな思いをまったく感じない。
「乳脂肪分たっぷりで、ねっとり濃厚ゴージャスに」という感じもぜんぜんしない。
ただただ、ねろろ〜ん、のろろ〜んとしたマンゴー味。

なんだよー。見た目の華やかさに騙された!
これ、ぜんぜんキラキラ系じゃないし、食べやすくもない。だけど、めちゃくちゃおいしいやつだ。

なんというか「マンゴーよりマンゴー」と言っても過言じゃありません。
容積で考えると130%くらいのマンゴーが入ってないと帳尻があわない味なんですよ。どうやって作っているものなのか。納得いかんです。

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横から見たら、もう、これ、マンゴープリンっていうよりは、マンゴーピューレって感じですもんね。

左側の容器に薄く付着したところを見てもらうとザラザラとした粒子感がわかってもらえると思うんですが、このとおり本当ぜんぜんなめらかじゃない。
この舌に当たる粒子の荒さが、これまた果実の生々しさを思わせて「マンゴー感」をさらにアップさせている感じ。
野趣あふれるなあ。

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マンゴー攻撃力が尋常じゃないマンゴープリンと、フレッシュ極まるマンゴー果肉。
ああ、どっちもまごうことなきマンゴー。
なんなんだもう…。
多種のマンゴーを食べ比べしつつ、両方一気に口に入れて遊んでいるみたいな気持ち。

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ふー、生クリームのおいしさは相変わらず。
ほんと、千疋屋って一筋縄じゃいかない店なんですね。

ちなみにラズベリーを一口かじりながらマンゴープリンを食べると、いきなり色っぽい別物の食べ物に変身。
「うわあ」って声が出ちゃいました。
ああ、これ、ほんとおいしいわ。

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「千疋屋総本店」(せんびきやそうほんてん)
たぶん日本で一番有名な果物店。
テレビ番組で、扱っている最高級メロンが1個数万円!みたいなノリで紹介されることも。
日本橋本店は超格好良い高級ホテル・マンダリンオリエンタルと同じビル。
フルーツパーラー併設店もいくつかあって、そこでパフェを食べたりするのが至福です。
なかなか注目されませんけど、ここのパーラーで食べるアボカドのサンドイッチも超絶おいしいですよ。
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