ニキータ的セクシー菓子にはスミレ・バニラ・カシスが入っていた
色っぽいお菓子の最前線、ピエール・エルメでクッキーを買いました。
味の感想を書き留めたいと思います。
場所はいつもの伊勢丹新宿店。
たまにはエヴァンのケーキでも買ってみようかなと思いながら訪れたのですが、行列に並ぶ気が起きず、ご近所のエルメをとりあえず、という気分で冷やかしたところ……ん?
なにやら面白いものが売ってます。
「バニラ、スミレ、カシス風味のサブレ」ですって。
そう、スミレ。
スミレねえ。
スミレってどんな香りでしたっけ?と、非風流みを爆発させながら気づけばレジでお会計です。
荷物が多かったので、珍しくビニールのショッパーで包んでもらいました。
いつもの紙袋もいいんですけどね。
持ち歩くだけでテンションが上がる素敵デザインですから。
しかしアレ、あまりに可憐すぎて、捨てるのにちょっとだけ罪悪感を感じるんですよねー。
ビニール袋のほうが心の健康には良いかもしれません。
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PIERRE HERMÉ PARIS(ピエール・エルメ・パリ)
サブレ アンヴィ
1404円
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じゃん。
さあ、お目見えです。
あいかわらずの、バドミントンのシャトルが入っているふうな容器。
あいかわらずの、バドミントンのシャトルが入っているふうな容器。
紫のキラキラが付着してますよ。
乙女ですねー。
鉱石っぽい。そう、まるで宝石の原石みたい。
もしくは、幼女用の素敵おもちゃのデザインみたいかな。
ないしは王女ソフィアか、アナスイか、淡谷のり子か。
ほら、このサイドのガリガリした感じ。
硬そう。
食べてみよう。
ん、意外にホロリ。
いや、ガリッとしてながらもホロリと崩壊しやすい感じですね。
当然、噛んだパイ生地が崩れ落ちるみたいな食感じゃない。
バターたっぷりクッキーの、あの砂の城が崩壊するような感じでもない。
もっと、大きい石が崩れるような、えーと、石垣の塀がガラガラ崩壊するような食感です。
楽しそうでしょう。
楽しいです。
それにつけてもおいしいな。
なんだろうな。個性的なのに食べやすい。
今まで食べたことがある花スイーツのなかでも随一ってくらいに香りが強いのに、ものすごく食べやすい。
それを可能としているのは何なのでしょうか。
まず、「花のスイーツ甘すぎ問題」をまったく感じないんですよ。
いや、これは個人的な、幼少期の数少ない体験が先入観に変化しているだけの話だと思うんですが、バニラとかラベンダーとか、そういう花のフレイバーをまとっているお菓子って、激烈に甘いこと多すぎじゃないですか?
甘いのが悪いわけじゃないってのはわかっていながらも、香りも強くて甘みも強いと、すべてが過剰すぎてとっかかりが悪い。
子供の舌(というか幼少期の私の舌)にはそれがなんだか気持ちの悪いものに映ったのでした。
まあ、私が成長したせいなのか、それともこのお菓子がカシスの酸っぱさがガツン!と効いているから恐ろしく食べやすいせいなのか。
どうにせよ、ぜんぜん手が止まらない。
しかもバニラもけっこうしっかり効いているんですよね。
ああ、ふくよかな香り。
芳しいなー。
芳しいなー。
3枚食べて、残りは10枚。
花の香りに包まれて、舌は酸に踊り、リッチなバニラとバターにため息が漏れる。
この食体験を簡潔に言い表すならば、やっぱり「エロい」という言葉が似つかわしい。
ピエール・エルメ、間違いなくセクシーですよ。
ほんと。
※おまけ画像。原材料。
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「PIERRE HERMÉ PARIS」(ピエール・エルメ・パリ)
「パティスリー界のピカソ」「前衛的パティシエにしてフレーバーの魔術師」「現代パティスリーの王」などなど、数えきれないほどの異名と礼賛を得ているピエール・エルメが展開する超有名パティスリー。
エルメは、フォションでシェフパティシエをしていたり、ラデュレの副社長をやっていた時期も。
日本国内ではカフェを含め16店舗を展開。特に旗艦店というべき青山店は、ビッとした緊張感あふれる雰囲気で、行くだけでなんか楽しい気分になりますよ。
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