流行り!?のビリヤニをお弁当でモリモリ気軽に食べるという遊び方

みなさん、アジアの炊き込みご飯・ビリヤニをご存知でしょうか。
と、問うておきながらも、私はよくわかりません。
ので、その道のプロの詳しい解説のリンクを貼らせていただきます。

これで安心。

さて。
ビリヤニという料理が、私の視界に初めて入ってきたのは7~8年ほど前。
西葛西のレカというお店に行って(今は葛西駅近くに移転?)お見かけしたのを思い出します。

そこからさまざまなインド料理屋さんに行くたびに……は、あまり食べてないんですよね…。

だって、食事だぞーってときには、ミールス的なセットっぽいものを食べません?
インド料理屋さんでガッツリお酒飲むとき、できればガッツリしたご飯ものは避けて……ってなるじゃないですか。
さらにランチにしたって、ディナーにしたって、1人で行ったときにサクッと気軽にオーダーできる類のものでもないし。

というわけで、私にとって、気になるわりにぜんぜん食の経験が積み重ならない料理。
それがビリヤニなのです。

つまりこれは同時に、えんえんと憧れが募るということでもありまして。
さすれば新宿伊勢丹のデパ地下を歩いてて、こんなお弁当を見つけたら買っちゃうよね、というわけです。

IMG_4939
これこれ。

「どうせ数少ないビリヤニを食べる機会なんだから、絶対に炊きたてを食べたいよ!」ってなるのはよろしくありません。
そのわけわからんこだわりが、ビリヤニのハードルを爆上げしていることにそろそろ気づかなくてはいけません。
こんなにありがたいお弁当があるのですから食べない法はないのです。

それも、当店の料理を何度も食べたことがあって、どれもおいしい!って確信があるからこそ言えることなんですけどね。

そう。
当店、SITAARA TIARA(シターラ ティアラ)にくるたびに買っている変な(失礼!)食べものの数々
今回も変なもの見つけましたよ。

IMG_4941
食べるの楽しみw

IMG_8841
さて。
改めまして、伊勢丹プロパーの紙袋から取り出したるは…。

IMG_8842
これ。
そして。

IMG_8845
こう。

お出ましです。
早速、いっちょ写真を撮影してやりましょう。

IMG_8878
…………………………………
SITAARA TIARA(シターラ ティアラ)
【手前】
チキンビリヤニ弁当
(カレーはどれを選んでも値段が一緒。季節の野菜カレーをチョイス)
1350円
【奥】
バナナのスパイス焼
432円
…………………………………
はい、パシャリ。

見てのとおり、「チキンビリヤニ弁当」は、ビリヤニ:カレー=1:1の直球一本勝負。
カレー部分は、好きなやつをひとつ選んで~ってシステムだったので、「季節の野菜カレー」を選びました。

IMG_4942
ちなみに並んでいるカレーは6~8種類くらいだったかな?
こんな感じでけっこういっぱい種類があったです。

IMG_8858
で、こちらを、大急ぎでレンチンして。

IMG_8864
いただきますー。

IMG_8860
さてまずは何より、ビリヤニから始めましょう。
素敵な香りだなー。
作りたてじゃなくてもこんなに香るんだなー。

上には、飴色の物体。…炒めたたまねぎなのかな?
そしてその下にはチキンがゴロゴロ。

IMG_8882
ぐ、おいしい。
おいしいぞ。

というか、おお、これ、私、食べ切れるかなってくらいに辛いかも。

IMG_8883
辛いのに進む。
いや、辛いから進むのか?
「スパイシーなものは好きだけど、それは辛いものが得意ということではない」的な具合の私。
だけどこれは断然イケる。
が、辛い。
特に、上に乗ってたたまねぎが、スパイス爆弾って異名を付けたいくらいにガツンとくる。

それにしてもおいしいなあ。
どうしてこんなにおいしいのか。

馴染みのある食べ物で近いものといえば、カレーピラフ。
でもぜんぜん違うんですよね。
この独自のおいしみをどう表現したら良いのでしょう。

えーと、まず、おいしさの演出を、たまねぎの甘みやお米の甘みに頼ってないからノイズが少ない。
ノイズが少ないから、味の粒が読み取りやすい。
個々の味はちゃんと混じって調和をみせているんだけど、それは混ざって濁ってグレーになっている混じり方とは違う。
濁ってないから見晴らしがよく、感じとれる味わいのレンジも広い。
スパイスもしかり。

という印象。
余計わかりづらいなあ。

長粒種独特の、フワッと、フカッとした食感に、豊かなスパイスの香りが染み込んでいる感じは、柔らかに茹でられた大根がたっぷりのお出汁を含んでいるかのよう……。

まあ、いいか。
私の手には余りますな。
諦めた。

とにかく、このビリヤニ。
炊きたてじゃなくても(なんやかんや言ってしつこくこだわっているw)ぜんぜんイケるじゃん。
いいじゃん、いいじゃん。

IMG_8861
ひとまず満足したところで、カレーです。
「季節の野菜カレー」、いかがなものでしょう。

IMG_8887
具はポテト、トマト、ナス、人参、枝豆、パプリカ。
かなり夏野菜感の強いカレーです。

IMG_8890
あと、グレービー部分に溶け込みかけているのは、たぶん、ガッツリ煮崩したカリフラワーなんじゃないかな?
じゃがいもほど重くないし。

色を失い、食感を失い、全てを失うほどにグズグズに煮た野菜のおいしさってありますよね。
サッと茹で、サッと煮る。そんなアラミニッツな調理が無難とされがちな今日このごろ。
でもあなたは知っているはずです。
クタクタどころか、クタクタクタクタくらいに煮込まれた田舎臭いインゲンのおいしさを。
もうあとはお米と溶いた生卵を入れられるのを待つだけの寄せ鍋の中に漂う白菜のおいしさを。

そういう種類のおいしさを、こういうお店で出すのはなかなかにリスキーだと思うのですが、正にこれ。
いいなあ。
たまに食べたいよなあ。
かなり控えめに言ってもおいしいカレーです。

ビリヤニと混ぜたりしながらガンガン食べ進めたら、あっという間に無くなりました。
うん、最高。

IMG_8892
さて、おまたせしました。
最後にデザートとして、バナナを食べましょう。

お店の商品説明を読むだに、「バナナとさつまいもをミックスしてスパイスで味付けして焼き上げました」とな。
ほお。
どれだけしっかりと焼き上げたらこんなに黒くなるのか。

IMG_8897
上のパプリカは彩り要員かな。
さらに中身にはナッツがこれでもかとゴロゴロ。
種類も多い。

いただきますー。
ん、おいしいw

なんか笑っちゃうけど、普通においしい。
外国味~~~~であることは確かなのですが、堅実なおいしさです。
見た目ほどのトンデモ感はゼロ。

IMG_8900
これは…ピスタチオ。

カリカリポリポリするナッツ類。
ぽっくりしているさつまいも。
ねっとり、にっちょりしているバナナ。
そこに爽やかなスパイスが混じり合って、実に多様な味わい。

IMG_8901
すごーく雑に混ぜ合わせてある。
ムラがだらけ。
それが実においしいんだよなあ。
食べるたびに色々な味と発見が。
こういう種類のおいしさってあるよなあ。

ふー。
ご馳走さま。
おいしかった。

満腹感でボヤケた頭でぼーっと思い出すのは、昔、インド料理屋さんで見た、本国の方々と思われる中年〜壮年男性グループ8人という団体さま。
皆が皆、揃いも揃って山盛りのビリヤニを前にして、淡々と手を動かし、口に放り込み続けている。

あの人たちがこの真っ黒バナナを食べてたら絵になるよなあ。
やっぱ炭水化物を頓着無く食べまくる人って、格好良いよなあ。

…………………………………
「SITAARA TIARA」(シターラ ティアラ)
シターラはインドの言葉で「星」の意味。
青山その他に4店のレストランも持っているみたいです。
かなり上品なインド料理なんじゃないかと予想できるので、意外に胃にもたれず年齢高めの人にも受け入れてもらいやすいかも。
…………………………………
スポンサードリンク