溢れ出るシロップと濃厚チョコクリームの誘惑…強い!
先日買った資生堂パーラーのケーキを食べた感想第2弾は、サヴァランです。
しかもただのサヴァランじゃありません。「サバラン ショコラ」なるものでして、これがなかなかおいしかったです。
まず、商品説明を読み上げましょうかね。
※手前。
「カカオとネグリタラムのシロップをたっぷり染み込ませたサヴァラン。ラムレーズン入りショコラのカスタード、シャンティショコラで仕上げました。」
ひゅー、刺激的な文言が並びます。
ネグリタラムって懐かしいなあ。
若かりし頃、ウイスキーよりもラムとかジンとかブランデーを飲んでるほうが絶対に格好いい!って思っていた黒い歴史がありまして、たまに飲んでました、ネグリタ。
ラムといえばなんとなくジャマイカ(マイヤーズ)とかキューバ(ハバナクラブ)の印象が強いものですが、旧フランス植民地でも作られていたわけでして、その代表格であるネグリタは、フランス菓子によく使われるラムでもあります。
どよんとした不穏なまろ味があって、なんともおいしいんですよね。
そんな美酒をたっぷり効かせた酔っ払いそうなサヴァランに、ラムレーズンとショコラですってよ。
聞いただけでおいしい、とはこのことです。
舌じゃなくて頭で味わう愉悦。
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資生堂パーラー
サヴァラン ショコラ
562円
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さらにこの美しさ。
まるで気高い貴婦人の如し。
男性的なサヴァランと女性的なサヴァランがあるとしたら、これはもう、どう見ても激しい恋の数々を乗り越えてきた気高き中年女性の風格です。
ほらほら、見てくださいよ、このジャブジャブ具合。
実に艷やか。たまらんですね。
トップには、たっぷり量のシャンティショコラ。
黒いチップは、昨今流行りのカカオニブかな。
もーめちゃおいしそうじゃないですか。
そんな美しき帽子を…
ん、あ、ふわー、すごい。
これはー、ホントに心の奥からジャブジャブだーー。
シロップの香りが喉の奥にグググッと物理的にアタックしてくるかのよう。
ほんと未成年には食べられない類のケーキですよ。
で、このジャブジャブケーキに、チョコレートクリームがオンされているわけなのですが、これがまたとびきり濃厚。
実にチョコチョコしたクリームです。
なんかピエール・マルコリーニで初めてパフェを食べたときのことを思い出しました。どうしてこんなクリームにここまでチョコ味を凝縮することができるのかと、魔法を見たような気持ちになったものです。
そんな過剰に濃いチョコレートクリームが、やたら強い風味のサヴァランに乗っているわけですから、ほんと強い×強いの過剰味。
味に香りに、知覚がジャックされて、もういっぱいいっぱい。
脳みそがジンジンします。
何度見てもジャブジャブ。
とはいえね、好き嫌いがある味だと思います。
「普通のサヴァランより断然食べやすいですー」みたいなことは1ミリもございません。
むしろ食べづらく感じました。
一緒に食べた友人は「まずく…はない。けど、いや、うん、えー、苦手だわ。強すぎる」と言ってました。
まあ、中本の辛いラーメン食べると楽しいよね、みたいな感じなのでお好きな人はどうぞ、ですかね。
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「資生堂パーラー」(しせいどうぱーらー)
あの資生堂(化粧品の!)が運営するレストラン・喫茶・菓子販売のブランドです。
銀座の資生堂店舗内のソーダー売り場としてスタート。
業態をどんどん変化させていきつつも、ソーダ、アイスクリーム、そして洋食屋さんとして地位を不動のものとし、今に至ります。
銀座8丁目の資生堂ビルといえば、古き良き美食の殿堂!
ビル1階のお菓子売り場は超おしゃれだし、3階のカフェはイチゴの季節にはみんな行列を作ってパフェを食べに行きます。さらに4~5階は、まさに憧れレストラン。池波正太郎の名前を出すまでもなく、銀座を闊歩するモボ・モガの巣窟(笑)として、めちゃ有名ですよね。
そんな資生堂パーラーが繰り出すお菓子はそれこそモダンな味わい。東京土産としても抜群の実力を誇ります。
https://parlour.shiseido.co.jp/
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