ショコラティエ日本代表たちの想像超え作品だらけ

洋服を買うときとかも同様なんですが、美食スイッチが入ると、お財布のヒモがフッと張力を失うじゃないですか。
アレって私、母にはあまり知られたくないんですよね。
なのに「すごくおいしいねえ。どうもありがとう。いくらくらいするものなの?」。

言えるわきゃないですよ。
親と私じゃ、食べ物に使っていいと考える値段が違いすぎる。
本当の値段の5〜6割を伝えるのが常ですかね。
私だって本当は正直に生きていきたいのになぁ。修行が足りない…。

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ということを思いながらお菓子の空箱を眺める今日このごろですが、サロン・デュ・ショコラ2019で買ったセレクションボックスの全種類を食べまくるレビューの4記事目を書きたいと思います。

Nature(ナチュール)FRUIT(フリュイ)HAKKO(発酵)に続くは、World Chocolate Masters(ワールドチョコレートマスターズ)。

この「ワールド チョコレート マスターズ」はどんなボックスかといいますと……〈世界的なショコラの大会「ワールド チョコレート マスターズ」の歴代日本代表メンバーが集結。日本のサロン・デュ・ショコラのために素材力とアイデア溢れる新作を作ってくれました〉とのこと。

2018年大会のファイナルは、パリのサロショ会場内で開催されてまして、日本代表として戦ったのはアッサンブラージュ・カキモトの垣本晃宏シェフ。
垣本晃宏さんって、昨年の同ボックス(リンク)で私、激烈に好みだった人じゃ。

……テンション高めに食べ進めて行きたいと思います。

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Selection Box 4
World Chocolate Masters(ワールドチョコレートマスターズ)
3780円
7個入
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※以下、個別商品の感想レビュー。チョコ好き1人(ひとり帰った)に、ズブの素人すぎる私を加えた2人で試食をしています。複数人の感想を箇条書きにしてまとめているので、コメント同士が矛盾していてもご容赦を。

1:2005年代表〈山本健〉 Trésor
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【説明】
ルビーチョコとフランボワーズの酸味。
【感想】
○フランボワーズの味で、あのアポロチョコを作った感じ。
○しかしあくまでもフランボワーズの味の質はよく、後味もかなり長い。
○ルビーチョコを何度も食べたことがあるわけじゃないので良し悪しがわからないんだけど、フランボワーズに完全に回収されない、不思議な酸味や味わい、おいしさがあるようにも思える。
○味は単純においしい。
○ノワールも聞いてる。すっきり。

2:2005年代表〈和泉光一〉 populaires
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【説明】
爽やかなアプリコットの酸味が誘い出す抹茶の甘い香り。
【感想】
○判然としない味からはじまって、かなりライトめな抹茶に変化して、そこからのアプリコットという順番。
○香水っぽい。
○抹茶をアプリコットでブーストしている感じ。
○後味も非常に芳しい。

3:2007年代表〈水野直己〉 Sésame et caramel
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【説明】
焦がしたキャラメルと胡麻。
【感想】
○ゴマとキャラメルかあ。めちゃくちゃ合うなんてもんじゃない。
○ゴマの雑味を感じさせずに、ほしい味だけ引き出す能力が半端無いように思える。
○キャラメルもきれいな味。
○すばらしい。

4:2009年代表〈平井茂雄〉 Ardechois
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【説明】
シャテーニュ(栗)のガナッシュと、香ばしいプラリネノワゼット(ヘーゼルナッツをベースにしたプラリネ)。
【感想】
○ガツンとしたノワールな味から、もう1段階深い、特徴的な苦味につながる。
○プラリネがものすごく上品。
○シャテーニュは栗らしいけど、あまり栗っぽくない。栗の渋皮に含まれている感じのタンニンだけはそれなりに感じる。

5:2011年代表〈植﨑義明〉 Vin chaud
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【説明】
赤ワインとスパイス。
【感想】
○赤ワインの苦味、渋み。
○スパイスは、ホットワインに感じるようなもので、かなりフワリを香るだけ。
○苦味と渋みと香りがすごい。
○これは面白いかもしれない。
○こういう方向で、おいしいに着地させるとは、驚くほかなし。

6:2013、2018年代表〈垣本晃宏〉 Myoga Pamplemousse
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【説明】
ミョウガの苦味とグレープフルーツの香り。
【感想】
○グレープフルーツは感じる。
○みょうが?入ってる?よくわからないなあ。
○ただ、かなり苦い。今回のテーマは苦い、だっけ?ってくらい。
○個体として売るのはなかなか至難の業なのでは…。
○面白い。ただ、どんな飲み物にあわせていいのか、さっぱりわからない。
○上級者向けすぎてよくわかんない。

7:2015年代表〈小野林範〉 Noir éclat
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【説明】
黒トリュフとヘーゼルナッツ、ショコラオレのマリアージュ。
【感想】
○トリュフだーー。
○体臭感。
○ヘーゼルナッツは良いとして、ショコラオレ?
○おいしい。
○すごく大人味。
○トリュフの香りが強いのは確か。ただ、それがおいしいのかどうかは意見別れるのでは。

以上です。
個人的には最後のふたつのインパクトが強かった。
特に昨年ファンになった垣本さんのミョウガは、どう考えていいのかさっぱりわかりませんでした。

とりあえず、自分の中の味覚地図、「おいしい」と「おいしくない」と「どちらでもないしわからない」の境界線やグラデーションと向き合いながら、「どちらでもない」に入れました。
わからないことは保留するに限る。いつかわかるかもしれないし。

そう。
おいしいのかおいしくないのかよくわからない、少なくとも好みではない、しかも高い。そういうものって世の中にいっぱいあるじゃないですか。

しかも、なんか、うっすらとおいしいような気もするし。
なんなら世の食通はおいしいって評価しているらしいし。

そういう種類のものを親の払いで食べるのは気が引けますが、自分のお金と自分の舌だしオールOK!

というようなことを、ごちゃごちゃ考えたのでした。